「サロン専売品なのに、Amazonや楽天、ネット通販で普通に売られているのは違法じゃないの?」
このように疑問を持つ人は少なくありません。
たしかにサロン専売品という言葉からは、「美容室でしか買えない」「ネットで売るのはルール違反では?」というイメージを持ちやすいです。
しかし、結論からいうと、サロン専売品がネットで販売されていること自体が、直ちに違法になるとは限りません。
一方で、販売の仕方や商品の中身によっては、問題になるケースもあります。
この記事では、サロン専売品のネット販売が違法かどうかを、販売者側と消費者側の両方の視点から整理して解説します。
サロン専売品のネット販売は違法?

結論からいうと、サロン専売品のネット販売は、原則として「それだけで違法」とは言えません。
化粧品は薬機法上、「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために使用される、人体への作用が緩和なもの」とされており、化粧品そのものについては、製造販売業者には許可や届出の仕組みがあります。
また、公正取引委員会は、権利者が適法に市場へ流通させた製品について、その後に他者が市場で取引する行為は権利侵害を生じないという「国内消尽」の考え方を示しています。
さらに裁判例でも、一定の条件を満たす正規品の並行輸入は、商標権侵害としての実質的違法性を欠くと整理されています。
つまり、メーカーやサロンから一度適法に流通に置かれた“正規品”を再販売すること自体は、直ちに違法とは言いにくいのが基本です。
なぜ「違法では?」と思われやすいのか

サロン専売品が「違法では?」と思われやすいのは、主に次の理由です。
「サロン専売品=美容室でしか買えない」と思われているから

サロン専売品は、美容室でのカウンセリングや提案とセットで販売される前提のブランドが多く、一般の市販品とは売り方が異なります。
そのため、ネット上で普通に売られていると「本来の販売ルートから外れているのでは?」と感じやすいです。
昔はサロン・美容室でしか購入できないものでしたが、現在では正規品を購入できるネット通販は多く存在します。
メーカーや正規代理店の方針と、法律上の違法は別だから

たとえばブランド側が「EC販売禁止」「契約サロンのみ販売可」といった取引方針を設けていることはあります。
ただし、これはまず契約上のルールの問題であり、常にそのまま刑事・行政上の違法になるとは限りません。
つまり、ブランドのルール違反と法律違反はイコールではありません。
偽造品や不適切な販売も実際にあるから

ネット通販では、本物の正規品だけでなく、模倣品や品質に不安のある商品が販売されている可能性もあります。
消費者庁も、インターネットでの化粧品購入について、模倣品などの可能性に注意を促しています。
販売者目線で見ると、どんな場合に問題になる?

ここからは、サロン専売品を売る側の視点で見ていきます。
本物を再販売しているだけなら、直ちに違法とは限らない

正規に流通した正規品を仕入れて再販売しているだけなら、それだけで違法となることはありません。
前述のとおり、適法に市場へ出た商品については、その後の流通に一定の自由が認められる考え方があります。
ただし、ここでいうのはあくまで本物の正規品であることが前提です。
偽物・模倣品の販売は当然NG

もし販売しているものが偽物・模倣品なら、話は別です。
偽物・模倣品の販売は違法なので、犯罪です。
誇大広告・虚偽広告は違法になり得る

厚生労働省は、薬機法に基づき、化粧品について虚偽・誇大な広告を禁止しています。
薬機法66条では、名称・製造方法・効能効果・性能に関して、明示・暗示を問わず虚偽又は誇大な記事を広告してはならないとされています。
たとえば以下のような表現は注意が必要です。
- 「くせ毛が必ず治る」
- 「発毛する」
- 「医学的に薄毛改善が証明済み」
- 「医師も認めた治療レベル」
また、厚労省の広告基準では、薬用化粧品でも承認された効能効果の範囲を超える表現はできません。
商品によっては“化粧品”では済まない場合もある

サロン専売品の多くはシャンプー・トリートメント・ヘアオイルなどの化粧品ですが、中には医薬部外品に該当するものもあります。
販売ページで効能効果を強く打ち出しすぎると、薬機法上の表示・広告規制に触れるおそれがあります。
つまり、販売者が気をつけるべきなのは「ネット販売そのもの」より、むしろ
何を、どのように表示して、どう売るかです。
ブランドとの契約違反になる可能性はある

ネット販売自体が法律違反でなくても、メーカー・ディーラー・サロン間の契約で「ネット販売禁止」「第三者転売禁止」などが定められている場合は、契約違反になる可能性があります。
この場合、主な問題はブランド側と取引先の民事・取引上の問題です。
たとえば、今後の取引停止、契約解除、損害賠償請求などのリスクはあり得ます。
ただし、これは直ちに“消費者が買うことまで違法”という話ではありません。
消費者目線で見ると、買うのは違法?

結論として、消費者がサロン専売品をネットで買うこと自体が、通常すぐ違法になるわけではありません。
「ネットで売られている=買った人も違法」と思う人もいますが、一般的にはそうではありません。
ただし、安心して買えるかどうかは別問題です。
違法性よりも、本物・正規品の販売かの見極めが大事

消費者庁は、インターネットでの化粧品購入について、模倣品などの可能性を踏まえて慎重な購入を呼びかけています。
国民生活センターも、ネット通販や個人輸入の化粧品でトラブルや健康被害が起きるおそれを注意喚起しています。
つまり消費者にとって大事なのは、
「違法かもしれないから買わない」だけではなく、次の点です。
- 本当に正規品なのか
- 正規ルーでの販売ではないが、本物の商品を販売しているか
- メーカー保証などのアフターサポートを受けられるか
- 販売元の表示は明確か
こんなショップは要注意

サロン専売品を反アビしているネット通販で以下のようなショップは注意が必要です。
- 販売元情報が不明瞭
- 会社概要や特商法表記の内容に疑問がある、またはページがない
- 相場(定価)より極端に安い
- 商品画像や説明文が雑
- レビューが不自然
確実にネット通販でサロン専売品の正規品を購入する方法

ネット通販で、確実にサロン専売品の正規品を購入するには、以下のような通販サイトで購入するのが確実です。
メーカー公式オンラインショップ

サロン専売品メーカーによっては、メーカー公式のオンラインショップを持っているメーカーがあります。
- ミルボン
- ルベル など
しかし、このようなメーカー公式のオンラインショップは、一度サロンでのカウンセリングを通じて購入し、次回以降にオンラインショップで購入できといった会員制であることが多いです。
そのため、サロン・美容室で一度は購入しなければならないため、少しハードルが高いです。

美容室が運営する正規品販売通販サイト

メーカー公式以外にもネット通販で確実に正規品を購入できる通販サイトがあります。
それは、サロン・美容室が運営する通販サイトです。
サロン・美容室を運営している会社が運営している通販サイトなので、商品はサロン・美容室で売ってるものと同じです。
また、メーカー公式オンランショップはそのメーカーしか取り扱いはありませんが、サロン・美容室を運営している通販サイトは、いろんなメーカー・ブランドの商品を取り扱っており、種類が豊富です。
わざわざサロン・美容室へ行かなくても、ネット通販で商品を選んで購入できるので、気軽に購入できて便利です。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの総合ネット通販サイトでも、サロン専売品の正規品を購入することができます。
しかし、ショップによっては非正規ルートでの販売である非正規品を販売している場合があるので注意が必要です。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングでは、サロン専売品ブランドの公式ショップが出店していたり、先述した美容室が運営している通販サイトの楽天市場店やYahoo!店が出店しているので、そういうショップであれば正規品を確実に購入することができます。
これらの総合ネット通販で購入する際は、購入するショップの情報とレビューをチェックすることが重要です。
まとめ

サロン専売品のネット販売は、それだけで一律に違法とは言えません。
適法に市場へ出た正規品の流通・再販売まで、直ちに違法というわけではないためです。
サロン専売品をネット通販で購入するために大事なことは、その通販サイトが正規品を販売しているかどうかを見分けることです。
サロン専売品の正規品を確実に購入したいのであれば、美容室を運営している会社がやっている通販サイトで購入するのが最もおすすめです。


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